

コッツウォルズのバース(Bath)で作陶しているトレバーさんのビアマグ
陶器の表面にごく細かな凹凸があるので、クリーミーなのどごしをお楽しみいただけます。
口元が広がった、なめらかで柔らかいフォルムは、イギリスのパブで使われるグラスと同じ形。
渋い茶色の色合いに、白い泡を思わせるデザインのマグでビールを飲むと、イギリスのパブで色の濃い地ビールやギネスを飲んでいる気分になります。
この落ち着いた茶色の風合いは、鉄さび釉という釉薬が使われており、ひとつひとつ微妙に焼き上がりが異なります。
日本の陶芸にも詳しいトレバーさんが、日本の食卓にも合うようにと表現された一品です。
バースは、コッツウォルズ丘陵の谷にあります。
トレバーさんの工房は丘陵の上にあり、その街並みを眺めることができます。
街の中心地からロイヤル・クレッセント(Royal Crescent)を通り抜けると急な坂道になります。
1kmくらい登ったあたりから住宅が立ち並んでいます。
急な坂道をいくつか登り、くねり曲がった道を通って出た見晴らしの良いところに工房はありました。
街の喧騒を離れ、静かな風が吹いていました。
緑とはちみつ色の建物が色褪せることのない景色を作っていました。
トレバーさんは、物静かに丁寧に対応してくれました。
そのたたずまいから実直に作陶している姿を想像しました。
日本の陶芸についても造詣が深く、特に穴窯によりできる焼き色の美しさに惚れ込んでいました。
いろいろな釉薬にも取り組んでおり、偶然と必然が重なり合った時にできる焼き色を求めているそうです。
今は、イギリスの海岸線に見られる岸壁を表現するため、溶岩釉にのめり込んでいると教えてくれました。
溶岩釉はルーシー・リーさんの陶器が日本で知られています。
同じ釉を使ったとしても表情は違っているところが陶芸の奥深いところだと思いました。





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